2025年10月21日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
「前歯の被せ物を保険で作ると銀歯になるの?」と不安に思われる方が多いですが、
実は前歯は保険でも“白い歯”で治療ができます。
そして、この保険の白い前歯は2種類あるのですが、1種類しか選べないところも多い中、当院では2種類とも対応しております。
今回は、前歯の保険適用の被せ物(クラウン)について、素材や特徴、そして当院で導入しているCAD冠について詳しく解説します。
1. 保険の前歯は銀歯にならない
まず大前提として、前歯(中切歯・側切歯・犬歯)に銀歯は使いません。
保険診療では、前歯部分は「硬質レジン前装冠(こうしつレジンぜんそうかん)」という、
金属のフレームに白いプラスチック(レジン)を表面に貼り付けた被せ物を使用します。
見た目は自然で、正面から見ても金属部分はほとんど見えません。
そのため、「保険だから前歯が銀歯になる」という心配は不要です。
この辺りはよく患者さんが不安に思うところなので最初にお伝えしたいと思います。
2. 保険の前歯の被せ物の特徴
保険の前歯冠は見た目も自然で、費用を抑えながらも機能的に十分です。
ただし、経年による変色や耐久性の面では、セラミックなどの自費素材に劣る点もあります。
基本的に保険で白を再現するときはプラスチックで再現します。プラスチックは耐久性も低し、タッパーのようにコーヒーやワインなどを飲むと変色します。そのため劣化が激しいのです。
3. 当院では“CAD冠”も保険で対応可能
当院では、最新のデジタル技術を活用した「CAD/CAM冠(キャドカムかん)」にも対応しています。
CAD冠は、コンピューター制御で削り出したハイブリッドレジン製の被せ物で、
従来よりも精度が高く・白く・丈夫な仕上がりになります。
しかもこれは硬質レジン前装冠と違い、360°白ですので、金属が見える心配やアレルギーもありません。
✅ CAD冠の特徴
- デジタル設計でフィット精度が高い
- 金属を使わない(メタルフリー)ため、金属アレルギーの心配なし
- 保険適用(一定条件あり)で、自然な見た目とコスパの両立が可能
現在は、小臼歯・下の前歯・条件を満たした上の前歯など、
多くの部位でCAD冠が保険適用されています。
4. 保険でも自然に仕上げるために
当院では、保険の被せ物でもできるだけ自然に仕上げるため、
- 丁寧な色合わせ(隣の歯とトーンを調整)
- 噛み合わせの微調整で耐久性を向上
- 定期メンテナンスで変色や摩耗をチェック
といった細部の調整にこだわっています。
5. まとめ
- 前歯は保険でも白い被せ物(硬質レジン前装冠)で対応可能
- 当院ではさらに高精度なCAD/CAM冠も保険で対応
- 費用を抑えながら、自然で清潔感ある仕上がりを実現
福岡市博多区で「保険でできる白い歯治療」「自然な見た目の前歯を作りたい」という方は、
ぜひ博多歯科・矯正歯科にご相談ください。
平日jは夜21時まで、土日祝も毎日診療しております。
参考文献
- 厚生労働省「CAD/CAM冠に関する保険適用の範囲」2024年改訂
- 日本補綴歯科学会「硬質レジン前装冠とハイブリッドレジン冠の臨床比較」2021年
- J Prosthodont Res. 2020;64(2):200-208. “Clinical performance of CAD/CAM crowns in anterior teeth.”