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【削らない虫歯治療】MI(Minimal Intervention)とは?|福岡・博多の歯医者が解説

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2025年8月08日

【削らない虫歯治療】MI(Minimal Intervention)とは?|福岡・博多の歯医者が解説

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!

「虫歯治療って、歯をたくさん削られるイメージがある」
「できれば自分の歯を長く残したい」

そんな方に知っていただきたいキーワードが、MI(Minimal Intervention=最小限の侵襲)という治療の考え方です。僕は治療の際に常々この概念を意識して治療をしています。
今回は、福岡・博多で“削らない虫歯治療”を探している方に向けて、MIの特徴やメリットをご紹介します。

MI(Minimal Intervention)とは?

MIとは、「虫歯や歯周病の治療において、健康な歯質や組織をできるだけ削らず・壊さず・残す」という歯科医療の国際的なコンセプトです【1】。

従来の虫歯治療では、虫歯部分とその周囲を広めに削って詰め物を入れる方法が一般的でしたが、MIでは虫歯の部分だけを必要最小限削り、天然歯を最大限に残すことを重視します。

この概念の背景には、治療して人工物で補った歯の限界を歯科医師が感じたことが根幹にあります。歯の長持ちを考えたときに、やはり人間の歯が最も優れたマテリアルなのです。治療をしないで済むのが最もいいのは言うまでもないですが、治療になったのなら最小限の治療で済ませようねと言うのが医の倫理観にまで昇華しています。

MI治療の具体的なアプローチ

1. 早期発見・早期対応(主に初期むし歯)

  • 定期検診やレントゲン、口腔内カメラを活用して、虫歯を小さいうちに見つける
  • 初期虫歯は削らず、フッ素塗布や有資格者の目での経過観察で進行を防ぐ

2. 必要最小限の切削(主に小さめのむし歯)

  • 虫歯検知液や拡大鏡を用いて、病変部分のみを精密に削除
  • 健康な歯質をできるだけ残す

3. 高接着性材料の活用

  • コンポジットレジン(CR)やセラミックなど、接着力の高い修復材料で小範囲を確実に修復
  • 濡れているところにはしっかりとくっつかないので、防湿をしっかり行う
  • エッチング剤やボンティング剤にこだわり、適切に使用する(ここをケチらない

MI治療のメリット

  • 自分の歯を長持ちさせられる
     → 削る量が少ないため、歯の寿命が延びやすい
  • 治療後の違和感が少ない
     → 必要最小限の切削で神経への影響も軽減
  • 再治療のリスクが減る
     → 健康な歯質を多く残すことで、二次虫歯の進行も抑制
  • 見た目も自然に仕上がる
     → 部分的な修復で天然歯に近い色調が可能

福岡・博多でMI治療を受けるためのポイント

  • 拡大鏡やマイクロスコープを使用している歯科医院を選ぶ
  • 定期検診・予防歯科に力を入れている医院を選ぶ
  • 接着修復に関する経験が豊富な医院を選ぶ

まとめ|「削らない治療」は未来への投資

MIは、「治す治療」から「守る治療」へのシフトを促す考え方です。
福岡市博多区で削らない虫歯治療や予防歯科を探している方は、ぜひ一度カウンセリングでご相談ください。
天然歯を守ることは、将来の健康と経済的負担の軽減につながります。

参考文献

  1. Tyas MJ, et al. “Minimal intervention dentistry—a review.” Int Dent J. 2000.
  2. 日本歯科保存学会「Minimal Interventionの考え方と臨床への応用」2022年
  3. Mount GJ, Ngo H. “Minimal intervention: early lesions.” Quintessence Int. 2000.

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