2025年7月12日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「入れ歯が合わない」「外れるのが気になる」「硬いものが噛めない」——そんなお悩みを抱えている方へ。50代・60代の患者さまの中には、「もっとしっかり噛める治療法があるなら知りたい」と、固定式のインプラント治療に関心を持たれる方が増えています。
本記事では、「入れ歯からインプラントへの切替」に関心がある方に向けて、治療の流れやメリット、注意点などを分かりやすく解説いたします。
入れ歯の不満、こんな声が増えています
多くの方が入れ歯に対して次のような不満を抱えています。
- 食事中に外れそうで不安
- 硬いものが噛めない
- 見た目が気になる
- 発音しづらい
- お手入れが面倒
これらのストレスが積み重なると、「食べる楽しみ」が損なわれ、外食や会話すら億劫になってしまうことも。こうした背景から、「もっと快適に噛める治療」としてインプラントへの注目が高まっています。
そもそも、入れ歯は歯茎の上にプラスチックの歯茎と歯を乗せて噛むような構造なので、実質的には歯茎で噛んでいます。硬いものを噛むと痛いですし、歯茎で食べ物を噛んでくださいと言われたら食べられるものにかなり限りが出てしまうのは想像にやすいと思います。
インプラントとは?入れ歯と何が違う?
インプラントとは、顎の骨に人工の歯根(チタン製)を埋め込み、その上に人工歯を固定する治療法です。入れ歯のように「取り外す」ことがなく、天然歯に近い噛み心地を再現できます。
患者さんによく説明するのですが、「治した」に1番近いのがインプラントです。
歯がなくなったところに人工の歯を埋め込むので、生えた歯でしっかり噛めます。
歯に相当する被せ物の部分もジルコニアでできているので、硬いものも噛み砕けます。
入れ歯との主な違い:
「インプラントに切り替えたい」方へ:治療の流れとポイント
- 精密検査・カウンセリング
CTやレントゲンを用いて骨の状態や全身の健康を確認します。 - 治療計画の立案
入れ歯の使用歴や生活習慣を踏まえ、必要な本数や補綴方法(単独歯・ブリッジ・オーバーデンチャー等)を決定。 - インプラント埋入手術
局所麻酔下で行う低侵襲な処置です。骨の状態により即時埋入も可能な場合があります。 - 治癒期間と仮歯の装着
インプラントが骨と結合するのを待つ期間に仮歯で生活可能。 - 最終補綴物の装着とメンテナンス開始
咬合や清掃性を確認し、本歯を装着します。その後は定期的なクリーニングが重要です。
骨が少ない・高齢でも大丈夫?
「骨が足りない」「年齢的に心配」という声もありますが、近年の技術進歩により、骨造成(GBR)や短いインプラントなどの選択肢も増えています。年齢ではなく、全身状態と口腔内の条件が治療可否の判断基準となります。
ただし、インプラントは手術が必要になるので、全身的に健康であるか、インプラントの成功率を下げる習癖(喫煙など)やお薬の服用はないかをしっかり確認する必要があります。
インプラントで“噛める喜び”を取り戻す
インプラントは「第二の永久歯」とも言われるほど、機能性・審美性ともに優れた治療法です。「入れ歯を卒業したい」「もっと快適に食事をしたい」という方にとって、有力な選択肢となるでしょう。
まずはお気軽にご相談ください。当院ではCT検査を用いた精密な診断と個別に合わせた治療提案を行っております。
参考文献
- Bornstein MM, et al. “Evidence-based decision making in oral implantology.” Clin Oral Implants Res. 2021.
- Consensus on Clinical Application of Implant Dentistry. 日本口腔インプラント学会 ガイドライン, 2022年版.
- Chrcanovic BR, et al. “Implant-supported overdentures: a systematic review and meta-analysis.” J Dent. 2016.