2025年10月03日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
保険診療は「基本的な機能を回復する」ことを目的としていますが、審美性や快適性を求める場合には限界があります。
保険治療では、税金が使われるため高品質な材料や最新技術などのコストが大きい治療は運用しにくいというハードルがあります。
今回は、保険治療が苦手とする代表的な治療3選をご紹介します。
1. 審美性が求められる治療(前歯の被せ物・白い詰め物)
- 保険の白い被せ物(CAD/CAM冠)は、強度や色調に限界があり、経年劣化で変色することもあります。
- 前歯など笑ったときに見える部分では、透明感・自然さ・色合わせに弱い点がデメリット。
- 自費のセラミック治療では、天然歯に近い透明感・長期的な色の安定が得られます。
現状最も審美性が良いのは、セラミックですがこれは加工や材料、機器を揃えるのにコストがかかりますので結果として自費治療になります。
2. 精密な根管治療(歯の神経の治療)
- 保険内の根管治療は、使用できる器具・材料・治療時間に制約があります。
- 精密さを求める治療が難しく、再発(再感染)リスクが比較的高いとされています。
- 自費治療では、
- マイクロスコープによる拡大視野
- ニッケルチタンファイルや特殊薬剤
などを用いて、成功率を高めることが可能です。
根っこに詰めるお薬や治療の器具は非常にコストがかかります。ただし、この分野では自費治療レベルでやらないとそもそも精度が低すぎて治療にならないので、当院ではほぼ自費治療レベルの内容を保険の範囲でやっています。
3. 最新技術を使った治療
- 保険治療では、新しい技術をすぐに取り入れにくい
- 安全性に石橋を叩いたり、コストダウンするまで待たなくてはいけなかったりする
- 代表的なものが
- 歯周組織再生療法
- 歯髄再生療法
などの再生療法は、実用化されていても保険導入はかなりハードルが高いと言えます。
当院の方針(福岡・博多区)
- 保険でできる範囲は最大限活用しつつ、必要に応じて自費治療の選択肢もご提案。
- 「費用を抑えたい」「見た目をきれいにしたい」など、患者さんの希望に応じて複数の治療プランを提示します。
- 平日21時まで/土日祝も診療で、無理なく通院しながら最適な治療を選べる環境を整えています。
僕は使い所と最適化が大切だと思っています。治療方針は組み合わせによってたくさんあり、それを提案し、患者さんと模索していくのが良いかかりつけ医だと思っています。
まとめ
- 保険治療が苦手なのは ①審美性の高い治療 ②精密な根管治療 ③快適な入れ歯治療
- 基本的な機能回復には十分ですが、見た目・精密さ・快適性を重視するなら自費治療も検討がおすすめ
- 「どこまで保険で対応できるか?」「自費と何が違うか?」は、歯科医で相談するのが一番安心です
福岡市博多区で「保険と自費の違いを詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院にご相談ください。最適解を一緒に見つけるお手伝いができたらと思います。
参考文献
- 厚生労働省「歯科診療における保険診療の範囲」2022年
- 日本歯科保存学会「根管治療ガイドライン」2020年
- 日本補綴歯科学会「義歯治療における保険と自費の違い」2021年