2025年11月05日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
「銀歯は嫌だけど、保険で白い詰め物はできますか?」
そうお尋ねになる患者さんが最近とても増えています。
実は、コンポジットレジン(CR)という白い詰め物は、保険でも広く使える素材です。
しかも1日で治療が終わり、費用も安い。
ただし、どんな虫歯にも使えるわけではなく、適応範囲(使えるケース)があります。
今回は、コンポジットレジンの特徴と適応について詳しくご紹介します。
1. コンポジットレジンとは?
コンポジットレジンとは、歯科用プラスチックとセラミック粒子を混ぜ合わせた白い詰め物です。
虫歯を削ったあとに直接詰めて固める「ダイレクト修復」という方法で使用します。
硬化には光照射(ブルーライト)を使い、短時間で固まるため、
1回の来院で治療が完了するのが大きなメリットです。
僕もこの治療はよく使いますし、最近再注目されていて歯科会でもセミナーが多くなってきています。
2. コンポジットレジンの適応症
以下のようなケースでは、保険内で白く自然に仕上げることができます。
✅ 小さな虫歯(C1〜C2程度)
- 歯の表面や小さな穴状の虫歯
- 神経まで達していない浅い虫歯
→ 特に前歯や小臼歯の小さな虫歯には最も適しています。
✅ 銀歯の小さなやりかえ
- 以前の金属詰め物が小さく、再治療範囲が狭い場合
→ 銀歯を外して白く詰め直すことが可能です。
✅ すき間や欠けの修復
- 前歯の小さな欠け
- すきっ歯の軽い見た目改善
→ ラミネートベニアほどではないけれど、「少し見た目を整えたい」という方に最適です。
3. 適応外(不向き)なケース
以下のような場合は、コンポジットレジンでは耐久性が不足することがあります。
⚠️ 広範囲の虫歯(C3以上)
→ 強度が足りず、欠けやすい・すり減りやすい。
→ セラミックやCAD/CAM冠などの被せ物が適しています。
⚠️ 奥歯の咬み合わせが強い方
→ 長期的に割れる・脱離するリスクが高まります。
⚠️ 歯肉の下まで虫歯が及んでいる場合
→ 材料がきれいに詰められず、適合が悪くなるため不向きです。
鯉打った方の場合は、治療ができない場合がありますが、診察してみると意外とできる場合もあるので一度ご相談ください。
4. コンポジットレジンのメリット

💡 特に「削る量が少ない(MI:Minimal Intervention)」というのは、
歯の寿命を延ばすうえでとても重要な考え方です。
基本的に歯は削ると悪くなります。特にレジンはタッパーと同じで熱変形や応力変形しやすいですので、変形した隙間からまた細菌感染を起こして虫歯になります。
5. 長持ちさせるためのポイント
- 歯ぎしり・食いしばりがある方はナイトガードを併用
- 定期検診で詰め物の状態をチェック
- むし歯リスクを下げるためにフッ素入り歯みがき剤を使用
当院では、咬み合わせの力や唾液の性質も考慮して、
「どの素材が最適か」を一緒に相談しながら決定します。
つまり、カウンセリングや患者さんの要望をヒアリングし、なるべく多くの選択肢を提示しますので
6. まとめ

「なるべく歯を削らずに白く治したい」「銀歯を目立たなくしたい」という方は、
ぜひ一度、博多歯科・矯正歯科へご相談ください。
平日は21時まで、土日祝は18時まで診療しており、休診日は年末年始のみです。お仕事終わり方々も通いやすい環境を整えております。
保険・自費の両方を比較しながら、最適な方法をご提案します。
参考文献
- 日本保存歯科学会「コンポジットレジン修復のガイドライン」2022年
- 厚生労働省「保険診療における歯科用材料の適応範囲」2024年
- Van Meerbeek B. et al. Adhesive dentistry: The state of the art. Dent Mater. 2020