2025年10月31日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
「銀歯は目立つから白くしたいけど、自費治療は高い…」
そんな方におすすめなのが、保険でできる白い被せ物『CAD/CAM冠(キャドカムかん)』です。
近年、保険適用範囲が拡大し、前歯だけでなく奥歯にも使用できるケースが増えていますが対応していない歯科医院も多いのが現状です。
今回は、CAD/CAM冠の特徴とメリット・デメリットをわかりやすくご紹介します。
1. CAD/CAM冠とは?
CAD/CAM冠とは、コンピューターで設計・機械で削り出す白い被せ物のことです。
素材は「ハイブリッドレジン(セラミックとプラスチックの中間)」でできています。
従来の金属の被せ物(銀歯)と比べて、
✅ 白く自然な見た目
✅ 金属アレルギーの心配がない
✅ 保険で安価にできる
といったメリットがあります。
従来は保険治療だと銀歯一択だったところに白い被せ物の選択肢が出てきたことは朗報です。
2. 適用できる部位(2025年現在)
保険でCAD/CAM冠が使えるのは、以下の歯です。

💡 当院では、保険の条件を満たすかどうかをその場で確認し、最適な素材をご提案しています。
少し条件がややこしいので適応確認をご希望の方はご相談ください。
3. CAD/CAM冠のメリット
✅ ① 自然な白さで見た目がきれい
セラミックほどではありませんが、金属よりはるかに自然な白さがあります。
笑ったときに銀歯が見えるのが気になる方におすすめです。
✅ ② 金属アレルギーのリスクがない
金属を一切使わないため、
金属アレルギーや歯ぐきの黒ずみを心配する必要がありません。
✅ ③ 保険でできるため費用が安い
自費のセラミック冠が1本8〜15万円前後するのに対し、
CAD/CAM冠は約3,000〜5,000円程度(3割負担)で治療可能です。
このようにメリットもありますので、ご希望に応じて当院でも取り入れております。
4. CAD/CAM冠のデメリット
⚠️ ① 強度がやや劣る
セラミックより柔らかく、強く噛むと欠けたりすり減ったりすることがあります。
特に歯ぎしり・食いしばりの強い方には注意が必要です。
⚠️ ② 経年変化で黄ばむことがある
ハイブリッド素材のため、経年劣化や着色が起こることがあります。
定期的なメンテナンスやクリーニングが大切です。
⚠️ ③ 適用できる部位に制限がある
大臼歯(奥の奥の歯)は条件によっては保険適用外になります。
その場合は自費のセラミック冠が必要になることもあります。
やはり第一選択はセラミックであることは言うまでもありません。しかしどうしても患者さんの費用負担というデメリットがあるので、僕がよくおすすめするのは、まずは保険でむし歯がない状態にしてから重度のむし歯のところ、見た目を良くしたところは後々セラミックに変えていきましょう、というご提案です。
5. 当院でのCAD/CAM冠治療
博多歯科・矯正歯科では、
- 最新のデジタルスキャナーで型取り(粘土の型取りなし)
- 保険内でのCAD/CAM冠を全ての適応部位で対応
- 強度と精度に優れた国産ブロック素材を使用
また、歯ぎしりが強い方には、
夜用マウスピース(保険適用)で補強対策を行っています。
マウスピースは保険で¥3,000程度で作れますのでおすすめです。
6. まとめ
CAD/CAM冠は、「銀歯は嫌だけど費用を抑えたい」という方にとって、
とてもバランスの取れた選択肢です。

福岡市博多区で「保険でできる白い歯にしたい」という方は、
ぜひ博多歯科・矯正歯科へご相談ください。
あなたの歯の状態や噛み合わせに合わせて、最適な素材をご提案いたします。
参考文献
- 厚生労働省「CAD/CAM冠の保険適用に関する告示」2024年版
- 日本補綴歯科学会「ハイブリッドレジン冠の長期経過に関する報告」2023年
- Miyazaki T. et al. Clinical longevity of CAD/CAM composite crowns. J Prosthodont Res. 2021
 
         
       
                           
                           
                           
                          