2025年10月24日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
睡眠中の歯ぎしりや食いしばり、顎関節症、スポーツ時の歯の保護など──
マウスピース(ナイトガード)は、さまざまな目的で使われる歯科装置です。
ただ、「ソフトタイプとハードタイプの違いが分からない」という方も多いのではないでしょうか?
当院では保険治療のマウスピースの場合はどちらも取り扱っておりますので患者さんと相談して決めますが、今回は目的別にマウスピースの種類と選び方をわかりやすくご紹介します。
1. マウスピース(ナイトガード)とは?
マウスピースとは、主に就寝中に装着して歯や顎を守る透明な装置です。
歯ぎしりや食いしばりによる
- 歯の摩耗・破折
- 顎関節への負担
- セラミックやインプラントの破損
などを防ぐ役割があります。
また、顎関節症の治療や、スポーツ時の歯の保護にも活用されます。
当院でも積極的に取り入れていますが、そのメリットは計り知れません。保険でできますし、隠れた歯を失うリスクから歯を守ってくれます。もちろん僕自身使っています。
保険制度のないアメリカでは、マウスピースはステータスにすらなっているそうです。歯のすり減りや、食いしばり・歯ぎしりから歯を守るという見えない治療効果に対し、アメリカでは10万円ほどかかり、日常で不便を感じていない方にはコスパが悪く感じるかもしれません。しかし、なんと日本では保険で作れます。しかも¥3,000-5,000ほどです。素晴らしい日本に保険制度。
それではそんなマウスピースの種類について見ていきましょう。
2. ソフトタイプのマウスピース
🩵 特徴
柔らかい樹脂素材で作られており、装着時の違和感が少なく、初めての方にも使いやすいタイプです。
✅ メリット
- フィット感があり装着しやすい
- 顎関節症の初期症状や軽度の食いしばりに適している
- 咬合力を緩衝し、筋肉の緊張を和らげる
⚠️ デメリット
- 柔らかいため耐久性が低く、歯ぎしりが強い人はすぐに削れる・変形しやすい
- 厚みが出やすく、装着時に違和感を感じる場合も
🦷 向いている方
- 軽度の歯ぎしり・食いしばり
- 顎の筋肉をリラックスさせたい方
- マウスピースを初めて使用する方
3. ハードタイプのマウスピース
🩶 特徴
硬いアクリル樹脂で作られており、咬合力をしっかり受け止めるタイプです。
歯科医院で歯型を取り、精密に作製します。
✅ メリット
- 高い耐久性があり、長期間使用できる
- 歯ぎしりの強い方でも変形しにくい
- 顎関節症や噛み合わせ治療に適している
⚠️ デメリット
- 硬いため慣れるまで違和感を感じる場合がある
- ソフトタイプより費用がやや高め
🦷 向いている方
- 強い歯ぎしり・食いしばりのある方
- 顎関節症の中〜重度の方
- セラミックやインプラントなどの補綴物を守りたい方
もちろん、患者さんの希望だけでなく、どっちが向いているかを歯科医師としては提案します。
簡単にいうと、朝起きた時に顎が疲れている方や食いしばりが強い方はソフト、
歯ぎしりする方はハードがおすすめです。
4. 当院でのマウスピース治療の流れ
- 問診・噛み合わせ検査
→ 歯ぎしり・顎の動き・筋肉の緊張をチェック - マウスピースの種類を選定(ソフト or ハード)
→ 症状・使用目的に合わせて提案 - 歯型をスキャンし、精密に製作
- 装着チェック&使用方法の指導
院長の僕は、顎関節症にも近rを入れていますのでぜひご相談ください。
5. 当院の特徴(福岡・博多区)
博多歯科・矯正歯科では、
- デジタルスキャナーを用いた精密製作(CADマウスピース)
- 症状に合わせた2タイプ(ソフト/ハード)の選定
- ナイトガードのメンテナンス・再調整も随時対応
また、平日21時まで/土日祝も診療しているため、
お仕事帰りにもお越しいただけます。
6. まとめ
どちらのタイプも目的と症状に合わせて正しく使うことが大切です。
福岡市博多区で「自分に合うマウスピースを作りたい」「歯ぎしりで悩んでいる」という方は、
ぜひ博多歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。
参考文献
- 日本顎関節学会「顎関節症診療ガイドライン」2023年
- 厚生労働省「ナイトガードに関する保険適用範囲」2022年
- Okeson JP. Management of Temporomandibular Disorders and Occlusion, 2020