2025年10月01日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
「毎日きちんと歯を磨いているのに、むし歯や歯周病になるのはなぜ?」
その原因のひとつが、歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間の汚れです。
そこで欠かせないのが デンタルフロス です。
今日はフロスの重要性について語りたいと思います!
なぜフロスが必要なの?
- 歯ブラシで届くのは 歯の表面全体の約60%程度 と言われています
- 残りの40%は、歯と歯の間の隙間(歯間部) に存在
- フロスを使うことで、この隙間のプラーク(歯垢)を除去でき、むし歯や歯周病の予防効果が格段に上がります
きっと多くの方がそうだと思いますし、僕も歯医者になる前はそう思っていたのですが、フロスは意識の高い一部の人がやってるくらいに思っていないでしょうか?そんなことはなくて、不可欠な歯磨き道具です。バリバリのスタメンです。毎日やるべきですし、やって初めて歯磨きしてますと言えるレベルです。
フロスで防げる病気
- むし歯(特に歯と歯の間のむし歯)
歯間部のむし歯は、気づいたときには大きく進行していることが多いです。 - 歯周病
歯肉炎・歯周炎の原因となるプラークは、歯間部にたまりやすいのが特徴です。 - 口臭
歯と歯の間の食べかすやプラークが、口臭の大きな原因になることもあります。
特にむし歯に関しては、「フロスをしてたら引っ掛かりや、フロスがちぎれて気づけた」ということも結構多いです。
フロスの種類と選び方
- ワックス付きフロス
滑りが良く、初心者でも使いやすい - ワックスなしフロス
細かいプラーク除去に優れるが、やや操作性が難しい - ホルダー付きフロス(糸ようじタイプ)
持ちやすく簡単に使えるので初心者向き
→ お子さんの仕上げ磨きにも便利
僕は圧倒的にワックス付きをお勧めします。ワックスついていることで潤滑油となり、フロスがグッとやりやすくなります。引き戸の立て付けが悪い時に塗ると改善するのと同じ理屈です。
正しいフロスの使い方
- フロスを歯と歯の間にやさしく挿入
- 歯の側面に沿わせて「Cの字」にカーブさせながら上下に動かす
- 両隣の歯に同じように当てる
※ 強く押し込むと歯ぐきを傷つけるので注意しましょう。
もしやり方が分からなければ、是非ご相談ください!
当院のアドバイス(福岡・博多区)
- 毎日の歯磨き+フロスでむし歯・歯周病予防効果は約2倍になると報告されています
- 特に矯正治療中やセラミック治療を受けている方は、フロスでの清掃が重要
- 当院では、一人ひとりに合ったフロスの種類や使い方を直接レクチャーしています
まとめ
- 歯ブラシだけでは不十分、フロスで歯間部のプラークを除去することが必須
- フロス習慣はむし歯・歯周病・口臭予防に直結
- 福岡市博多区で「正しいフロスの使い方を知りたい」という方は、ぜひ当院でご相談ください
参考文献
- Sambunjak D, et al. “Flossing for the management of periodontal diseases and dental caries in adults.” Cochrane Database Syst Rev. 2011
- 厚生労働省「歯と口の健康のために」2021年
- 日本歯周病学会「セルフケアに関する指針」2020年