2025年10月09日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
むし歯治療の後、「銀歯にするかセラミックにするか」で迷う方は多いと思います。
実はこの2つ、見た目だけでなく耐久性・清潔さ・将来のリスクにも大きな違いがあります。
セラミックは決して贅沢品ではありません。
今日は、歯科医師の立場から分かりやすく解説します。
1. 見た目の違い
特に前歯や笑ったときに見える部分では、審美性の差は歴然です。
そもそも人間の歯はすごく良くできていて、ツルツルしているからバクテリア(汚れ)がつきにくくなっていますし、組織的には歯茎と一体化していて、体内にばい菌が入ってくるのを防いでいます。この性質はセラミックとよく似ています。食器を想像してみるとわかりますが、食器は油汚れがちゃんと落ちます。対して、プラスチックや紙皿、銀のスプーンなんかはどうでしょう。ご飯や油物がこびりついて結構ゴシゴシしないと落ちない、みたいなことってありますよね。あれと同じことが銀歯やプラスチックの詰め物・被せ物にも言えますし、セラミックだと俺が非常に落ちにくい、つまりむし歯や歯周病になりにくいのです。
2. 金属アレルギー・体への影響
銀歯は金属素材(パラジウム合金など)を使用しているため、
- 金属アレルギー
- 歯ぐきの黒ずみ(メタルタトゥー)
- 長期的な金属の溶け出し
といったトラブルが起こる可能性があります。
一方、セラミックは金属を含まない生体親和性の高い素材。
金属アレルギーの心配がなく、体にもやさしい治療です。
人間の歯への模倣性が非常に高く、歯茎を騙すこともできます!
3. むし歯の再発リスク
セラミックは精密に歯にフィットするため、
すき間に汚れが溜まりにくく、むし歯の再発リスクが低いのが特徴です。
さらに、歯と似た素材であるが故に接着剤でしっかり隙間なくくっつけることもできます。
一方、銀歯は時間の経過で接着面が劣化しやすく、二次むし歯が起こりやすい傾向があります。
4. 耐久性と費用の違い
費用だけを見ると銀歯が安く感じますが、再治療のリスクや寿命を考えると、長期的にはセラミックがコスパ良好です。
銀歯は数年レベルでむし歯が再発することもあり、何度もやりかえると結局コスパが悪いですし、その度に皆さんの時間も通院という形で奪われます。
5. 当院で人気のセラミック治療(福岡・博多区)
当院では、
- 精密デジタルスキャンによる歯型採取(粘土の型取り不要)
- オールセラミック・ジルコニア・e.max など、目的に合わせた素材提案
- 平日21時まで・土日祝も診療で忙しい方でも通いやすい
など、見た目・機能・通いやすさすべてに配慮しています。
お仕事をされている方も通いやすい体制を整えております。
6. まとめ
- 銀歯:安価で保険が効くが、目立ちやすく再発リスクが高い
- セラミック:自然で長持ち、金属アレルギーの心配なし
- 長期的に見れば、健康・見た目・再発防止のバランスでセラミックが優位
福岡市博多区で「銀歯を白くしたい」「長持ちする治療を選びたい」という方は、
ぜひ当院へご相談ください。
参考文献
- 日本補綴歯科学会「歯冠修復材料の選択ガイドライン」2021年
- Ozcan M, et al. “Fracture strength of ceramic and metal-ceramic restorations.” Dent Mater J, 2019
- 厚生労働省「金属アレルギーと歯科治療に関する報告」2022年