2025年7月22日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
せっかく綺麗にしたセラミックの被せ物が「割れた」「欠けた」といったトラブル、意外と多いご相談です。当院にも「治療したところが遠方でどこで直せばいいのか」「また割れないのか不安」という方が多く来院されます。今回は、【セラミック 割れた 再治療】をキーワードに、原因と再治療の選択肢について詳しく解説します。
ちなみに当院では、セラミックの割れ・欠けに関しては5年間の保証がございますのでご安心ください。
なぜセラミックが割れるのか?その主な原因
セラミックは審美性が高く、金属アレルギーの心配もない人気の素材ですが「絶対に割れない」わけではありません。以下のような原因で破損するケースがあります。
- 過剰な噛みしめ・歯ぎしり
強い噛みしめや就寝中の歯ぎしりは、セラミックの破折リスクを高めます。特に夜間の無意識の力は想像以上です。 - 噛み合わせの不良
噛み合わせが悪いと、特定の歯に負担が集中し、ヒビや破折を招きます。 - セラミックの種類
オールセラミック(ガラス系)は透明感がある分、強度がやや劣ります。一方、ジルコニアは割れにくいですが審美性にやや差が出る場合も。 - 経年劣化・接着不良
長年の使用で内部のセメントが劣化したり、初期の接着が甘いと剥がれや破折のリスクが上がります。
日常生活での印象的にもそうだと思いますが、陶器のように硬いものは脆いです。そしてスポンジのように柔軟性があるのもは割れにくいです。
セラミックは陶器のような素材ですので、適切な厚みや精密な接着プロトコルを守らないと割れてしまいます。まずは、セラミックの症例数が多く、腕のいい技工士さんとタッグを組み、接着や厚みの知識が豊富な歯科医院を見つけましょう。
▶参考文献:
Consensus findingsでは、歯ぎしり患者ではセラミックの破折リスクが4.5倍に増加すると報告されています(Crisanti et al., 2021)【1】。
割れたセラミックの再治療はどうする?
当院では以下のような再治療オプションを提案しています。
1. セラミックの再製作
これが第一選択です。破折やヒビが大きい場合は再製作が必要です。破折原因(噛み合わせ、歯ぎしり)も併せて改善し、長持ちするよう再設計します。
2. 再接着で済むケース
小さな欠けや脱離の場合、接着修復が可能なこともあります。ただし、咬合力が強い方は再破折の可能性あり。
3. より強度の高い素材へ変更
何度も割れるケースでは、ジルコニアやフルジルコニアクラウンなど、耐久性の高い素材へ変更も有効です。
再発防止のポイント|当院の取り組み
当院では「割れないための診断・設計」にこだわっています。
✅ 噛み合わせの精密診断
✅ ナイトガードによる歯ぎしり対策
✅ 咬合力に応じた素材選び(ジルコニア・E-max等)
✅ 最新CAD/CAMでの高精度な作製
そしてダメ押しの5年保証があります。
「治したけどまた割れるのが不安…」という方も安心してご相談ください。
まとめ|セラミック破折は原因把握と再治療選択がカギ
セラミックの破折は「噛み合わせ」「歯ぎしり」「素材選び」で大きくリスクが変わります。再治療の際には「なぜ割れたのか」をしっかり見極め、再発を防ぐ設計が大切です。博多歯科・矯正歯科では、原因分析から治療計画までしっかりサポートします。
▶セラミックのトラブルでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!
参考文献
- Crisanti M, et al. “Clinical behavior of lithium disilicate and zirconia crowns in bruxer and non-bruxer patients: a systematic review.” J Prosthet Dent. 2021;126(5):699-707. https://doi.org/10.1016/j.prosdent.2020.08.016
- Consensus: https://consensus.app/papers/clinical-behavior-lithium-disilicate-zirconia-crowns-crisanti/c0d7f85c435f59ff9b2957a2d43ff244/