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【インプラントは何年もつ?】40代からの長期視点で考える治療戦略

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2025年7月03日

【インプラントは何年もつ?】40代からの長期視点で考える治療戦略

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!

「インプラントって高いけど、どれくらいもつの?」「40代で入れて、将来も大丈夫?」そんな不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今回は、インプラントの寿命・メンテナンス・再治療の可能性について、40代からの長期的な視点で解説します。治療を迷っている方も、ぜひ参考にしてください。

インプラントの寿命は何年?

インプラントの寿命は、10〜15年が一般的な目安ですが、20年以上使用できるケースも少なくありません。実際の文献によると、10年後の生存率は90〜95%という高い実績が報告されています(Moraschini et al., 2015)。

これはかなり優秀な成績で、例えば銀歯の詰め物だと67.5%、銀歯の被せ物だと55.8%、銀歯のブリッジだと31.9%の生存率です(Aoyama et al. 2008)

ただし寿命は「インプラント=人工歯根」部分の話であり、その上に被せる上部構造(セラミックなど)は8〜15年で交換が必要になることもあります。

40代からのインプラントは「攻めの予防」

40代は、まだ健康な骨や歯周組織が残っている年代であり、インプラントに最適なタイミングです。この時期に治療しておくことで、以下のようなメリットがあります:

  • 入れ歯を回避できる
  • 骨吸収を防げる
  • 咬合の安定を長期に保てる
  • 食生活や見た目のストレスを軽減できる
  • 残った周囲の歯の負担を最小化できる

つまり、インプラントは「歯を失った後の対処」ではなく、老後に向けた予防的投資としてとらえるべき治療法なのです。

歯が1本なくなると、亡くなった歯の分、周囲の歯に負担がかかります。その負担でまた別の歯がダメになり、また抜歯になり…のような悪循環に陥ることもあります。

歯がなくなった分、新しい歯を入れるというのは非常に重要なのです。

メンテナンス次第で寿命は延ばせる

インプラントが長持ちするかどうかは、術後のケアにかかっていると言っても過言ではありません。以下が寿命を左右する主な要因です:

  • 毎日のセルフケア(歯ブラシ+フロス+タフトブラシ)
  • 3〜6ヶ月ごとの定期メンテナンス
  • 歯周病のコントロール
  • 歯ぎしり対策(ナイトガードなど)
  • タバコを吸わないこと
  • 全身疾患のコントロール

とくにインプラント周囲炎は、インプラント喪失の主な原因の一つとされています(Heitz-Mayfield & Lang, 2010)。天然歯以上にメンテナンスが重要だと理解しておきましょう。

再治療になるケースとは?

インプラント自体が抜けることは稀ですが、以下のようなケースでは再治療が必要になることがあります:

  • インプラント周囲炎による骨吸収
  • 上部構造の破損・脱落
  • 咬合の変化による再設計

そのため、定期的なX線チェックや咬合調整を怠らないことが、再治療のリスクを減らす鍵となります。

インプラントは「一生もの」ではなく「一生使うための土台」

インプラントは「入れたら終わり」の治療ではありません。使い方と管理次第で寿命は大きく変わります。しかし、正しい設計と丁寧なメンテナンスを続ければ、40代からでも十分“老後まで使える”治療になるのです。

長く使える口元を手に入れたい方は、治療後のサポート体制まで含めて歯科医院を選ぶようにしましょう。

まとめ|未来を見据えた治療選びを

  • インプラントの寿命は10〜20年以上
  • 40代は治療に最適な年代
  • 長期使用にはプロとセルフのWメンテナンスが鍵
  • 将来の医療費・生活の質を考えた「予防的治療」

インプラント治療は高額ですが、それ以上の価値を生み出す選択肢です。ご不安な点があれば、いつでもご相談ください。

参考文献

  • Moraschini V, Poubel LA, Ferreira VF, Barboza Edos S. Evaluation of survival and success rates of dental implants reported in longitudinal studies with a follow-up period of at least 10 years: a systematic review. Int J Oral Maxillofac Surg. 2015;44(3):377-388.
  • Heitz-Mayfield LJA, Lang NP. Comparative biology of chronic and aggressive periodontitis vs. peri-implantitis. Periodontol 2000. 2010;53:167–181.
  • Consensus.app(https://consensus.app)による文献レビュー

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