2025年10月10日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
インプラント治療は、天然の歯に近い見た目と噛み心地を取り戻せる優れた治療法です。
しかし、治療後のセルフケア次第で寿命が大きく変わることをご存じでしょうか?
今回は、インプラントを長持ちさせるための正しいお手入れ方法を、歯科医師の立場から詳しく解説します。
1. インプラントは“むし歯にならない”けど“歯周病にはなる”
インプラントそのものは人工物なので、むし歯にはなりません。
しかし、歯ぐきや骨が細菌に感染する「インプラント周囲炎」には要注意。
これは、天然歯の歯周病と同じように、
- プラーク(細菌のかたまり)
- 歯石の付着
- 不十分な清掃
が原因で炎症を起こし、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまうこともあります。
よく僕は患者さんにお話しするのですが、インプラントは歯ではないのでむし歯にはなりません。しかし、インプラントは歯茎に支えられているので、歯茎が痩せる(歯周病になる)と問題が起きてきます。しかも、人間の生体でない分、天然の歯よりも歯周病になりやすいです。
よって、日々のケアが大事になります。
2. 毎日のセルフケア方法
(1)歯ブラシでの基本ケア
- 毛先のやわらかい歯ブラシを使い、インプラントの周囲を優しくブラッシング。
- 歯ぐきとの境目を45°の角度で磨くと効果的です。
- 強くこすりすぎると、歯ぐきを傷つける原因になるので注意しましょう。
これは基本の「き」ですが、これだけでは不十分です。
(2)歯間ブラシ・フロスの活用
- インプラント周囲は汚れがたまりやすいため、歯間ブラシやスーパーフロスを使用。
- 歯間ブラシはサイズを歯科医院で確認してもらうのが安心です。
- フロスはワイヤーが入った「スーパーフロス」タイプがおすすめ。
ここまでやって、やっと汚れが80-90%ほど落ちます。ちなみに歯ブラシだけだと60%ほどです。
(3)マウスウォッシュの使用
- 抗菌作用のある洗口液を使うことで、プラークの再付着を防止できます。
- アルコールフリータイプを選ぶと刺激が少なく、長期的な使用に向いています。
マウスウォッシュも非常に有効です。おすすめはリステリンクールミントゼロです!
3. 定期的なプロケアも必須
どんなに丁寧にケアしても、家庭で完全に汚れを落とすのは難しいものです。
そのため、3〜6か月に一度の定期メンテナンスが大切です。
当院では、
- 専用器具によるチタンを傷つけないクリーニング
- 歯ぐきの状態チェック
- 清掃方法の再指導
を行い、インプラントの健康状態を長期的にサポートします。
文献的にもサポートされている、3ヶ月に1回のメンテナンスをお勧めしています。
4. インプラントを長持ちさせる生活習慣
- 喫煙を控える(血流が悪くなり、インプラント周囲炎のリスク上昇)
- 食後すぐに歯磨き(プラークの再付着を防止)
- 夜のケアを丁寧に(睡眠中は細菌が増えやすい)
- ストレスや食いしばりの対策(マウスピース使用がおすすめ)
5. 当院の特徴(福岡・博多区)
- デジタル技術を用いた精密インプラント治療
- 治療後のメンテナンス専用プログラムをご用意
- 土日祝診療・平日21時までで、忙しい方も通いやすい
- 矯正・セラミック・ホワイトニングなど総合的な口腔管理が可能
インプラントをする場合は、手術して終わりではありません。絶えずメンテナンスが必要なので、通いやすい歯科医院がおすすめです。
まとめ
- インプラントはむし歯にならないが、歯周病(インプラント周囲炎)にはなる
- 歯ブラシ・フロス・歯間ブラシ・マウスウォッシュを組み合わせて毎日ケア
- 定期メンテナンスと禁煙・生活習慣の見直しで、寿命を大きく延ばせます
福岡市博多区で「インプラントを長持ちさせたい」「セルフケア方法を教えてほしい」という方は、
ぜひ博多歯科・矯正歯科にご相談ください。
参考文献
- Lindhe J, Lang NP. Clinical Periodontology and Implant Dentistry. Wiley, 2015.
- 日本口腔インプラント学会「インプラント周囲炎予防ガイドライン」2020年
- 厚生労働省「歯科インプラント治療に関する適正使用指針」2022年