【もう土台がもたない?】ブリッジ治療の落とし穴とインプラントという選択肢|博多駅博多口の歯科・歯医者|博多歯科・矯正歯科|日・祝日も診療

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【もう土台がもたない?】ブリッジ治療の落とし穴とインプラントという選択肢

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2025年7月20日

【もう土台がもたない?】ブリッジ治療の落とし穴とインプラントという選択肢

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!

「昔ブリッジで治した歯が最近グラグラする」「土台の歯が弱ってきた」と感じていませんか?
40代以上の患者さまからよく耳にするのが「最初はブリッジで満足していたけど、再治療になった」というお悩みです。
今回は【ブリッジ治療の落とし穴】と【土台を守るための選択肢】について、特にインプラント治療と比較しながらわかりやすく解説します。

ブリッジ治療の仕組みと隠れたリスク

ブリッジとは、歯を失った箇所の両隣の歯を削って被せ物を連結し、橋渡しする治療法です。
見た目も噛む力も回復できるため、多くの方が一度は選択した経験があるでしょう。

しかし、長期的には「土台の歯(支台歯)」に大きな負担がかかります。

  • 土台の歯が虫歯になりやすい
  • 支台歯に過剰な咬合力が集中し、破折リスクが高まる
  • 歯ぐきの隙間から汚れがたまり、歯周病のリスクも増加

特に10年以上前のブリッジは、今や再治療が必要なケースも少なくありません【1】。

多くはむし歯の再発です。上の図のようにポンティックと呼ばれるダミーの歯の部分(抜いた歯の代わりの部分)には、かなり汚れが溜まり、日々の歯磨きで落とすのは至難の技です。

よってこちらの日本の文献では、メタルブリッジ(保険の銀歯のブリッジ)の10年生存率は31.9%となりました。これは僕を含め、多くの歯科医師の体感としても大きく離れていない数字かと思います。

土台が弱ったらどうなる?再治療の連鎖

支台歯が虫歯や歯周病でダメージを受けると、再度ブリッジを作り直すことになります。
しかし、残った歯がさらに減ってしまい、

✅「さらに長いブリッジになる」
✅「入れ歯への移行を迫られる」
✅「支えになる歯が無くなり抜歯」

といった“負の連鎖”に陥るリスクがあります。
特に40代〜50代でこのパターンに陥ると、将来の選択肢が狭まってしまいます。

土台の歯を守る「インプラント」という選択肢

インプラントは周囲の歯を削らず、人工歯根を顎骨に埋入し独立した人工歯を作る治療です。

✅ 土台の歯を削らない
✅ 周囲の歯の負担が減る
✅ 骨吸収(骨がやせる)も抑制できる
✅ 長期的な成功率が高い(10年以上で90%以上【2】)

特に「これ以上歯を失いたくない」「もう再治療で苦しみたくない」という方には、インプラントが非常に有効です。

インプラントの成績は非常に優秀で、メーカーにもよりますが、当院が使用しているストローマン社は10年予後が98%以上あります。これは歯科治療の成績では驚異的です。

【比較表】ブリッジとインプラントの違い

短期的にはブリッジも有効ですが、40代以上で「土台の歯が弱っている」「再治療歴が多い」方にはインプラントの選択をおすすめします。

まとめ:これからの治療は“歯を守る選択”を

ブリッジは“歯を削って支える”治療、インプラントは“歯を守りつつ独立させる”治療です。
特に「次が最後の治療にしたい」と考える方こそ、長期的な視点で選ぶことが大切です。

当院ではCT検査やシミュレーションで患者様の状態をしっかり把握し、最適な選択肢をご提案しています。ぜひお気軽にご相談ください。

参考文献

  1. Tanaka S, et al. “Survival Rate of Conventional Dental Bridges in Japan: A Longitudinal Study.” Journal of Prosthodontic Research, 2023.
  2. Pjetursson BE, et al. “A systematic review of the survival and complication rates of implant-supported fixed dental prostheses (FPDs) after a mean observation period of at least 5 years.” Clinical Oral Implants Research, 2012.

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