2025年12月14日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、
博多歯科・矯正歯科、院長です。
患者さんからよくいただく質問があります。
「むし歯って何回くらい通えば治るんですか?」
通院回数ってすごく気になりますよね。歯医者さんってなんであんなに通わせるんでしょう…
仕事ができないのかと疑ってしまいますが、そうではありません!笑
正しい治療ステップで治療を行うと、どうしても回数がかかってしまいます。
そして実は、むし歯は進行度(C1〜C4)によって通院回数が全く違います。
今回は、むし歯の深さに応じた通院回数を、可能な限り具体的に解説します。
▶ むし歯の進行度(C1〜C4)と治療回数の目安
むし歯にはレベル1〜4まで4段階あります。

レベルが大きくなるほど重症です。それだけ時間がかかります。
お家のリフォームを思い浮かべてください。同じリフォームでも、壁の傷程度であれば数時間で終わりますが、柱や基礎がシロアリに食べられていると大きく変えないといけないので時間がかかります。
では、ひとつずつ詳しく説明していきます。
▶ C1(初期むし歯)…治療回数 0-1回
状態
- エナメル質に限局した浅いむし歯
- 痛みなし
- 小さな黒い点や白濁
治療内容
- フッ素塗布(経過観察)
- 小さく削ってレジン充填(保険の白い詰め物)
通院回数
➡ 1回で完了
削らず経過観察するケースもあるため、最も簡単に治る段階です。
安定していれば治療すら必要ではありません(経過観察)
▶ C2(中等度むし歯)…治療回数 1〜2回
状態
- 象牙質まで進んでおり冷たい物でしみる
- 穴が空き始める
- 痛みが出ることも
治療内容
▼ 小さめの場合
- レジン充填(1回)
▼ 大きめの場合
- 型取り → 詰め物(インレー):2回
通院回数
➡ 1〜2回
早期発見なら1回で済むことが多いです。
この段階で見つけられると予後もいいです。
▶ C3(神経まで達したむし歯)…治療回数 4〜7回
状態
- ズキズキ痛い
- 温かい物で痛む
- 夜間痛
- 歯髄炎(神経の炎症)
治療が複雑で、根の中を丁寧に清掃する必要があります。
治療内容
① 根管治療(神経の治療)
通常 3〜5回
② 根が治ったら 土台(コア)作製
1回
③ 被せ物(クラウン)製作
型取り → 装着で 2回
通院回数の合計
➡ 約4〜7回
難治性の場合は8回以上かかる場合もあります。
ここから回数が大きく変わります。リフォームで言うとシロアリのケースです。ここまで行かないように点検が必要です。
▶ C4(歯の根だけ残っている状態)…治療回数は抜歯1回
状態
- 歯冠が崩壊し、根だけが残っている
- 神経が死んでいる
- 根の先に膿があることが多い
- 歯が保存できない場合も多い
治療の選択肢
① 保存できる場合(まれ)
- 根管治療(3〜5回以上)
- 土台 → 被せ物(2回)
➡ 合計 5〜10回以上
② 保存できない場合は抜歯
➡ 1回で終了
ここまでくるとほとんどの場合は残せないので抜歯1回で終了です。
抜歯後は
- ブリッジ
- 入れ歯
- インプラント
などの治療が必要。
▶ 当院のポイント:むし歯は“発見が早いほど治療回数が少ない”
博多歯科・矯正歯科では、
- 拡大鏡による精密診断
- デジタルレントゲン
- 定期検診(3ヶ月〜6ヶ月)
を通して、むし歯の早期発見に力を入れています。
むし歯は 早ければ1回、放置すると10回以上 かかる治療です。
治療回数が少ないほど、歯の寿命も長くなります。
▶ まとめ:進行度が進むほど治療回数が増える
- C1:1回
- C2:1〜2回
- C3:4〜7回
- C4:5回以上 or 抜歯1回
むし歯は自然治癒しないため、
早期発見・早期治療が最も大切です。