2025年10月29日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
「毎日歯を磨いているのに、またむし歯になった…」
そう感じたことはありませんか?
患者さんからは「生まれつき歯が弱いんです…」というお悩みをよく聞きますが、実は歯の密度やミネラル成分はそんなに個人差がありません。少なくともそれだけで大きくむし歯になったりはしません。
むし歯は“生活習慣病”のひとつであり、正しい知識と習慣で防ぐことができる病気です。
今回は、今日から実践できる「むし歯にならないためのポイント」をわかりやすくご紹介します。
1. 正しい歯みがき習慣をつける
むし歯予防の基本は、毎日の歯みがきです。
ただし「磨いている」と「磨けている」は別物です。
✅ ポイント
- 毎食後と就寝前に磨く(特に寝る前は丁寧に)
- 1回の歯みがき時間は 2分以上
- 歯と歯の間・歯と歯ぐきの境目を意識して磨く
電動歯ブラシを使う場合も、毛先を当てる角度(45度)を意識すると効果的です。この磨き方をバス法と言います。
また電動ブラシを使うと効果的ですが、おすすめの機種もありますし、正しい使い方をマスターしないと害になることもあるので、詳しくは当院受診お際にお伝えできます。
2. フロス・歯間ブラシを使う
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは6割しか落ちないといわれています。
歯ブラシだけだと大体60%くらい、フロスを使うと85%くらいまで汚れ落ちが向上します。ここまでやって初めてセルフケアです。
そのため、デンタルフロスや歯間ブラシの併用が欠かせません。
- フロス:前歯や隙間が狭い部分に
- 歯間ブラシ:奥歯や隙間の広い部分に
当院でも「フロス指導」を行っており、正しい使い方を一緒に練習できます。
3. フッ化物を取り入れる
フッ化物は、むし歯予防の“最強の味方”です。エビデンスレベルも高く、安全性も高いものです。しかし、フッ化物が苦手な方もいるので、その場合はフッ化物が苦手な方向けのケアをご紹介しますので、ご相談ください。
フッ素の効果
- 歯の再石灰化を促進
- むし歯菌の活動を抑制
- 歯の表面を強化
ドラッグストアの歯みがき粉の多くにもフッ素が入っていますが、
**歯科医院の高濃度フッ素塗布(9000ppm以上)**はより効果的です。
💡 当院では、定期検診時に高濃度フッ素塗布を行っています。
4. 間食の回数を減らす
「むし歯は甘いものを食べるとなる」と思われがちですが、
実は食べる回数が大きく関係します。だらだら食べが地番波に悪いので気をつけましょう!実はこれが圧倒的に最も大事です。
食べるたびにお口の中は酸性になり、歯が溶けやすい状態になります。
回数が多いほど、再石灰化する時間が減ってしまうのです。
🍬 ポイント
- 間食は1日1〜2回に
- キャンディ・ジュース・甘いカフェドリンクに注意
- 水やお茶で口をすすぐだけでも◎
5. 定期検診とプロフェッショナルクリーニング
どんなに頑張って磨いても、磨き残しや歯石は必ずできます。
3〜6ヶ月に一度の**歯科検診+PMTC(プロのクリーニング)**で、
- バイオフィルム(細菌の膜)除去
- 初期むし歯の早期発見
- フッ素で再石灰化促進
が可能です。
🦷 当院では保険内でのクリーニング+フッ素塗布にも対応しています。
また、むし歯ができてしまったとしても、小さいうちに治療するのが1番いいので、早期発見のためにも点検は有効です。
まとめ
- 毎日の歯みがきは **「時間」よりも「磨き残しゼロ」**を意識
- フロス+フッ素+定期検診がむし歯予防の三本柱
- 間食回数を減らし、唾液の力を活かす
むし歯になってからでは、治療も費用も時間もかかります。
**「痛くなる前に通う」**ことが、結果的にお口にもお財布にも優しい選択です。
福岡市博多区で「むし歯になりにくい口を作りたい」と思ったら、
ぜひ博多歯科・矯正歯科へご相談ください。
予防のプロが、あなたに合ったケア方法をアドバイスいたします。
参考文献
- 厚生労働省「歯の健康を守るための食生活指針」2023年
- 日本口腔衛生学会「むし歯予防に関するガイドライン」2022年
- Featherstone JDB. The science and practice of caries prevention. JADA, 2020