2025年11月29日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
「口を開けると痛い」
「カクッと音がする」
「朝起きると顎が疲れている」
こういった症状があると疑われるのが 顎関節症(がくかんせつしょう) です。
僕は研修医の時から顎関節症に興味があり、顎関節についてはたくさん勉強している方だと思いますし、被せ物をするときも、矯正の時も、インプラントの時も、常に顎がいい位置になるように考えます。
顎関節症には“ひとつの原因”があるわけではありません。
多くの場合、複数の要因が重なって発症する「多因子疾患」 です。
今回は、顎関節症の代表的な原因を、
歯科医師の視点からわかりやすく解説します。
▶ 原因① 歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)
顎関節症の原因で 最も多いのがコレ。
寝ている間の歯ぎしりや、
日中の無意識の食いしばり(TCH:歯列接触癖)により
- 顎の関節
- 噛む筋肉
- 顎関節の靭帯
に強い負担がかかります。
歯ぎしりの力は
100kg以上の負荷がかかるとも言われ、
顎関節症の大きな引き金になります。
僕は筋トレをしますが、ベンチプレス100kgなんて上げれたことがありません。70kgとかでも普通の人ならすごいレベルですし、筋トレ界隈でも、100kgが自慢できるレベルと言われています。そんなレベルを余裕で超える歯ぎしりの力、恐るべしです。
▶ 原因② 噛み合わせの乱れ
- 歯並び
- 奥歯の高さの不揃い
- 古い銀歯・被せ物の形
- 片側だけで噛む癖
これらが長期的に影響し、
顎の位置がズレて関節や筋肉に負担がかかります。
特に
- 奥歯が噛んでいない
- 歯が抜けたまま放置
- 被せ物の高さが合っていない
などは、顎関節症と強く関連します。
これに関しては明確にエビデンスがあるわけではありませんが、おそらくあると考えられています。
▶ 原因③ 姿勢の悪さ(スマホ・猫背)
現代人に急増している原因です。
- 長時間のスマホ
- デスクワークで猫背
- 枕の高さが合っていない
これらは 頭が前に出た姿勢 を作り、
顎を支える筋肉(側頭筋・咬筋・胸鎖乳突筋)に負荷がかかり、
顎関節症につながります。
特にスマホ首(ストレートネック)は要注意。
体の筋肉は繋がっていて、脚から腰、腰から背中、背中から首、首から顔や頭と一連のつかなりがあります。よって、姿勢も関係してくるわけです。
▶ 原因④ 片側のみで噛む習慣
- クセで左右どちらかばかりで噛む
- 虫歯や痛みのある歯を無意識に避けて噛む
こういった習慣が長く続くと、
左右の筋肉バランスが崩れ、
顎の関節が歪みやすくなります。
▶ 原因⑤ ストレス
意外かもしれませんが、
顎関節症とストレスには強い関係があります。
ストレスが強いと
- 食いしばりが増える
- 顎や肩の筋肉が緊張
- 交感神経が高まり筋肉がこわばる
などが起こり、症状を悪化させます。
▶ 原因⑥ 頬杖・うつ伏せ寝・噛みしめ姿勢
日常の“ちょっとした癖”も大きな原因。
- 頬杖
- うつ伏せ寝
- 横向きで片側に圧がかかる寝姿勢
- パソコン作業時に顎を乗せる
これらは顎の関節に偏った負荷をかけるため、
顎関節症を引き起こしたり悪化させます。
▶ 原因⑦ 大きく口を開ける動作
- あくび
- 大笑い
- 大きな食べ物を丸ごと食べる
こういった急激な開口が、
顎関節の負担になることがあります。
▶ 原因⑧ 外傷(ぶつける・転倒など)
スポーツや事故で顎を打つと、
関節内部の構造(関節円板)がズレることがあります。
▶ 原因は“複合”していることが多い
顎関節症は
「これが原因!」と1つに断定できない ケースがほとんどです。
たとえば…
- 歯ぎしり × 姿勢の悪さ
- ストレス × 噛み合わせの乱れ
- 片側噛み × 古い銀歯の高さ不良
といった具合に、
複数の要素が積み重なり症状が出ます。
だからこそ、
原因を正しく見極めて治療することが大切です。
▶ 当院の顎関節症への対応
博多歯科・矯正歯科では、
顎関節症の原因を特定しやすいように
- 噛み合わせ分析
- 歯ぎしりチェック(マウスピース)
- 姿勢・生活習慣の問診
- 必要に応じて画像診断
- 嚙み合わせ調整
- 矯正治療の相談
などを組み合わせて対応しています。
特に、
歯ぎしり・食いしばり対策のマウスピース は
症状改善に非常に効果的です。
これは保険でできますし、歯に装着するだけなので始めることも、やめることも簡単です。
▶ まとめ
顎関節症の主な原因はコレ!
- 歯ぎしり・食いしばり
- 噛み合わせの乱れ
- 姿勢の悪さ(スマホ首)
- 片側で噛む癖
- ストレス
- 頬杖・うつ伏せ寝
- 大きく口を開ける癖
- 外傷
ほとんどの人が複数の原因を持っています。
放置すると痛みが悪化したり、
口が開かなくなる“ロック”状態にもなるため、
早めの診断が重要です。
福岡市博多区で顎の痛み・カクカク音でお悩みの方は、
ぜひ一度当院へご相談ください。
噛み合わせ・歯ぎしり・姿勢など、
あなたの生活に合わせた改善策をご提案します。