2026年1月03日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、
博多歯科・矯正歯科、院長です。
「セラミックって、どうしてこんなに高いんですか?」
「保険の被せ物と何が違うんですか?」
これは患者さんから非常によく聞かれる質問です。
あまりに価格差があるので騙しているんじゃないかと思われるほどです、、、
結論から言うと、セラミックが保険治療より高いのには明確な理由があります。
今回は、
セラミックはなぜ保険治療より高いのか
その理由を、歯科医師の立場からわかりやすく解説します。
保険治療と自費治療は「目的」が違う
まず大前提として知っていただきたいのは、
保険治療とセラミック治療(自費治療)は目的が違う という点です。
- 保険治療:
最低限の機能回復を、全国どこでも同じ条件で受けられる治療 - セラミック治療:
見た目・耐久性・精度・長期的な安定性まで考えた治療
つまり、
「安く抑える治療」と「質を高める治療」
という方向性の違いがあります。
家の屋根が雨漏りした時を考えましょう。
雨漏りしたところを塞ぐと思いますが、とりあえず家にあるガムテープやパテで塞ぐのが保険治療、業者さんに頼んで修繕するのが自費治療です。
前者でもとりあえず住めますしコストも抑えられるのですが、またいつ雨漏りするかわかりません。漏れてないだけで雨がしみて木材が腐食し、さらに大きな修繕が必要になるかもしれませんよね。後者の方が安心安全に生活できます。
理由① 使用できる材料の質がまったく違う
保険治療では、使用できる材料が国によって細かく決められています。
- 銀歯(義歯用やチタン)
- プラスチック主体の白い被せ物(CAD/CAM冠)
一方、セラミック治療 では、
- 天然歯に近い透明感
- 変色しにくい
- 金属を使わない(メタルフリー)
といった、高品質な材料 を使用できます。
材料費そのものが高価なため、
これが価格差の大きな理由の一つです。
理由② 精密さ(作り方)がまったく違う
セラミック治療では、
- 削る量のコントロール
- 精度の高い型取りの材料
- 噛み合わせの微調整
など、非常に高い精度 が求められます。
保険治療は、
「決められた時間・工程・点数」の中で行いますが、
セラミックは 時間や工程に制限がありません。
その分、
- 診療時間が長くなる
- 技工士の作業工程が増える
- 微調整を何度も行う
といった手間がかかります。
理由③ 歯科技工士の技術力が大きく影響する
セラミックは“職人技”の治療 です。
- 色調の再現
- 透明感の出し方
- 形態の美しさ
- 噛み合わせへの適合
これらは、
歯科技工士の技術力によって仕上がりが大きく変わります。
高品質なセラミックを作るためには、
熟練した技工士の手作業が不可欠であり、
その技術料も治療費に含まれています。
理由④ 見た目だけでなく「長持ち」を重視している
セラミック治療は、
10年、15年先まで使うことを前提 に設計します。
- 適合が良く、むし歯の再発リスクが低い
- 表面が滑らかで汚れがつきにくい
- 歯ぐきとの境目がきれい
結果として、
- 再治療のリスクが下がる
- 将来的な治療費を抑えられる
という 長期的なメリット があります。
理由⑤ 保険治療は「国が価格を決めている」
保険治療は、
治療内容・材料・工程・価格がすべて国によって決められています。
私たちの税金で保険料を負担しているのです。
そのため、
- 使用できる材料に制限がある
- 時間をかけすぎられない
- 最新の技術を取り入れにくい
という側面があります。
一方、セラミック治療 は自由診療のため、
- 材料選択
- 治療方法
- 設計思想
を患者さんごとに最適化できます。
セラミックは「高い」のではなく「価値が違う」
よくある誤解が、
「セラミックは高すぎる」
というイメージです。
しかし実際は、
- 見た目が自然
- 再治療が少ない
- 歯ぐきにやさしい
- 金属アレルギーの心配がない
といった 価値に対する費用 だと考えると、
決して単純に「高い」とは言い切れません。
それでも保険治療が悪いわけではない
誤解してほしくないのは、
保険治療がダメというわけではない ということです。
これは声を大にして言いたいと思います!
日本の保険治療は素晴らしいです。多くの人が救われています。
- 奥歯で見た目を重視しない
- 費用を抑えたい
- 一時的な修復をしたい
こうした場合には、
保険治療が適しているケースも多くあります。
大切なのは、
自分に合った治療を選ぶこと です。
医科では保険治療は大きな力を発揮します。命に関わる医科では最善の治療が保険で受けられるようにデザインされています。
しかし、歯科はそうではありません。むし歯になったり、抜歯になっても命を落とすことは稀ですが、歯科は生活の快適さに直結します。ご飯を食べ、自信を持った笑顔でイキイキと過ごすことに直結します。
そして歯科は材料や薬剤の種類で大きく長期的な予後が変わります。
それゆえ、とりあえずであれば多少頼りない材料でも成立はするのですがあまり長持ちしない場合があります。そのまま走れば皆さんの思う「治った」に満たない結果となることも多々あります。
当院が大切にしている考え方
博多歯科・矯正歯科では、
- 保険・自費のメリットとデメリットを丁寧に説明
- 無理に自費治療をすすめない
- 将来を見据えた治療計画の提案
を大切にしています。
保険治療でもなるべく長持ちするように全力で頑張ります。
しかし、材料の性質は変えることができません。
材料を変えたいニーズにも高いレベルで答えられるように研鑽していきますし、材料を変えない場合でもより長持ちするように努力します。
博多駅博多口から徒歩5分、
平日21時まで・土日祝も診療 しているため、
忙しい方でもご相談いただきやすい環境です。
まとめ:セラミックが高いのには理由がある
セラミックが保険治療より高い理由 は、
- 材料の質が高い
- 精密な工程と時間が必要
- 技工士の高度な技術が使われる
- 長期的な安定性を重視している
- 自由度の高い治療設計ができる
からです。
「自分にはどちらが合っているのか分からない」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
見た目・機能・将来性を踏まえた最適な選択 を一緒に考えます。